認知症かもしれません
認知症の症状について
認知症の初期症状として物忘れがよく知られています。
特に最近の出来事がなかなか思いだせません。
年とともに物忘れは起こりますので、単なる老化か認知症かの鑑別が重要です。
認知症では物忘れの他に気分の落ち込みがみられたり、時間や場所がよくわからなくなるという症状が起こります。
脳の損傷部位によってさまざまな症状がでますので、専門医の診断が必要です。
認知症の原因には大きくわけて
血管性認知症
アルツハイマー型認知症(または前頭側頭型認知症、ピック病)
があります。
血管性認知症は高血圧や糖尿病などが危険因子となります。
その他の認知症は脳の特定領域の神経細胞が脱落するために起こります。
脳の障害される部位によってさまざまな精神症状が起こります。
認知症の治療について
血管性認知症では脳細胞の機能を高める薬を服用します。
またアルツハイマー型認知症やその他の認知症では神経の伝達物質(アセチルコリン)の働きを高める薬を服用します。
いずれにしても治療ができるわけではないので、症状の進行を遅らせることが目的となります。
認知症に伴い、怒りっぽくなること、気分が落ち込むことなどさまざまな症状が
みられますが、これらについては対処療法として薬物療法が行われます。
また薬物療法以外では昔の出来事を話題にして「回想法」「音楽療法」などが行われます。