うつ病の症状について
脳の視床下部がストレスによって刺激されると大きくわけて二つの反応が起こります。
副腎皮質ホルモンの増加
自律神経の活性化
副腎皮質ホルモンが長期間にわたって増加すると脳の機能が低下します。
これによって、気分の落ち込み、意欲の低下、いらいら、不眠などの症状が出現します。
自律神経が興奮することによって
動悸
頭痛
肩こり
めまい
手足の冷え
胃腸の不快感
吐き気
嘔吐
などさまざまな身体症状が出現します。
うつ病はなぜ起きるか
ストレスを受けると脳の視床下部という場所が働いて生体を防御するようなストレス反応が生じます。
これによって生物はストレスから逃れる運動をすみやかに行うことができます。
しかしながら現代社会ではストレスから逃れることが容易ではなく、長い間ストレスを受け続けてしまいます。
それによって本来人間を守る働きをしていたストレス反応が逆に脳の機能を低下させることになります。
これがうつ病の原因となります。
うつ病の治療について
うつ病の治療の基本は
低下した脳の機能を高めるための抗うつ剤の服用
自律神経の働きを正常化するための安定剤の服用
となります。
そのほか、治療と再発防止を兼ねてストレスを受けにくするための認知療法があります。